検体を奪ったのも誰なのかつきとめてもいないというのに。
今度は我々が狙っていた覇王のルビーだと!
誰が奪ったのか早急につきとめよ!!」
メルクメンの居城、執務室。
「メルクメン司祭、検体は聖教会の者が連れ去ったと・・・
今回のルビーは我々と目的を同じくする者の仕業と考えられます」
メルクメンの腹心、デノアが流れる汗を拭きながら答える。
「セイレンか、エンプルだな・・・」
「アッバース殿、どうかお力を貸していただけないでしょうか?
法王庁ゲノム院筆頭の貴女なら、法王庁に忠義厚きこのメルクメンをぜひ助けていただけると信じております」
上から下まで真っ黒なガウンに身を包む女性、アッバース。
「まわりくどいな、メルクメン司祭。私に何をしろと?」
デノアが語りだす。
「ターゲットがまだはっきりしておりませんが、今判明していることだけでもお伝え申し上げます。
前回の検体強奪事件のときは、エンプル騎士団駐屯の修道院の塔から聖教会戦闘員の服装をした者が、空を飛んで検体を奪取しました」
「空を飛んで?」
「はい、にわかに信じられませんが。空を飛んで逃げたそうです。
その時共に侵入してきた者達4人は仮面をしていましたが、おそらく全員女性で鞭使いが1人、サーベル使いが2名、格闘技使いが1名。
鞭使いはかなりの腕でエンプル騎士団のナンバー2のアインツが敗れております。
サーベル使いや格闘技使いは多いので絞込みできませんが、鞭使いはこの町でも少なく特定可能です。
レベルS、特Aランクでの女性の鞭使いは3名、その筆頭がデフィエルデルワーレの四天王サーシャです。
他の人間を同ギルドに当てはめてみるとサーベル使いが特Aに2名以上存在しておりますし、
格闘技使いはレベルBではありますがサーシャがいつも連れまわしているクレッセントだと考えられます」
「よく調べているじゃないか?」
「証拠がなく、憶測の領域なんですが・・・」
「この世界に証拠などいるのか? 特に我が教団でそんなものが語られるとはな・・・続けろ」
「はい、これもまったくの推測ですが・・・ルビー強奪に関して関与した疑いが強い者はセイレン司教にエンプル騎士団のランディス。
ともにこのルビーの真価を知っております。
そのうちのセイレンが魔女容疑と称してクレッセントを頻繁に呼びつけています。
また、ルビーの警備をしていたギルド、スクートデフィエールのエルニカが、しきりにクレッセントとの接触を試みております」
「なるほど・・・デノアとか言ったか? 見かけはあまりよくないが頭は切れるようだな」
「この機会にぜひ、セイレンの裏切り行為を暴いてください。アッバース殿」
手もみをしながらメルクメンがこびながら言う。
「わかりました、メルクメン司祭。私なりに動いてみましょう」
と言ってアッバースはメルクメンの執務室を出て行く。
「ぜひ、法王庁ゲノム院の力を奴らに見せつけてやってください」
メルクメンが最後まで頭を下げてアッバースに言う。
<鍵はクレッセントか・・・そしてセイレン!
「ふふふふふ・・・やっと、やっとお前にたどり着いた。セイレン!」
----------
官能の余韻に身をまかせ、豪華なベッドの上に横たわるクレッセント。
夜になって、やっと開放された。
セイレンのレズテクを極めた口技で、性器をいやと言うほど愛撫され、何度も何度も絶頂に追いやられた。
もう許して欲しいと泣いて嘆願したが、まったく聞き入れられず幾度失神したことだろう。
意識が少しずつはっきりしてくる。
鉛のように身体が重い。
股間がひりひりする。
セイレンにずっと吸われっぱなしで、真っ赤に充血している。
<この状態で帰れるかしら?
でも、帰らないとセイレンの気が変わったら・・・また>
ベッドから起き上がろうとしていると、メルローズがクリームを持って部屋に入ってきた。
笑顔で微笑みかけるメルローズ。
恥ずかしげに下を向くクレッセント。
正装のメルローズの前に、全裸の自分がいる。
それよりも散々大きな声で喘ぎまくった。
絶対メルローズにも聞かれていたはず。
羞恥で顔を上げることができない。
「セイレンに言われてきたのよ。
股間にクリームを塗ってあげなさいって♪」
クリームをたっぷりと指にとるメルローズ。
「えっ・・・じ、自分で塗れます。 大丈夫です、自分で塗れるわ!」
他人の手で女の陰部にクリームを塗りつけられると知り、動揺するクレッセント。
「だめよ、セイレンの言いつけですもの。 私が塗らないと♪」
ベッドの上を逃げ回るクレッセント。
が、鉛のような身体では、すぐにメルローズに取り押さえられてしまった。
「いやっ、いやっ!」
メルローズの右手が遠慮なく、クレッセントの股間に忍び込んでくる。
「メルローズ、助けて。お願い」
身体を曲げ、太腿をきつく絞って抵抗する。
「あ〜っ!」
メルローズの指が充血し敏感になっているクリトリスに触れた。
思わずのけぞるクレッセント。
その瞬間にメルローズの右手に股間全てを押えられてしまった。
「あうっ!」
掌全体で妖しげなクリームを塗り込まれる。
「あ〜〜〜〜〜っ!!」
大きく反り返るクレッセント。
たっぷりとクリームを手にとり、容赦なく塗り込んでくるメルローズ。
彼女の真っ白な長い指が、クレッセントの股間で淫らに舞う。
夜はまだ、始まったばかりだった。
☆Best Site Ranking☆
☆GL Search☆
☆人気のブログ☆
ラベル:レズビアン/百合/ガールズラブ 魔女