2012年05月18日

ベイムート伯爵の怨念09

「オバカさんね、木馬をいやがるから
 晩餐会に変更になったわよ。
 晩餐会ってのは臨時で開かれるの。
 月1回定期で開かれるのがミサよ」
「ミ・サ・・・」
あの恐ろしいノコギリやハサミを使うのがミサだって、さっき説明された・・・
血の気がどんどん失せる。
大きな円卓に縛り付けられているクレッセント。
天井には大きな鏡が取り付けられていて、自分を正面から映し出す。
円卓には蓮の葉のように中央に向かって切れ目があり、
その切れ目を跨ぐように脚を大きく開かれ縛り付けられている。
そしてその切れ目には責め具を腰に付けた美しきシスターミディアがいる。
犯しながらミサができるようになっているのだ。

その長く艶やかな金髪に、切れ長の目、純白の肌に真っ赤な唇と、
シスターミディアはマティアスに次いで美しく、
その挙動や回りの対応を見る限りこの修道院のナンバー2のようだ。

ミディア02.jpg

上半身は聖女の装いだが、下半身は一糸まとわぬ姿で、
白い肌にそそり立つ真っ黒な責め具がとてもセクシーだ。

シスターミディアの後ろには左右に、巨大なノコギリやハサミが数種対称的に並べられている。
クレッセントからちょうど見えるように立てかけられている。
外側から順番に使っていくそうだ。
一番内側には一瞬にして目を背けたくなるような、巨大なハサミがある。
「さっきからこのハサミが気になるようね?」
両手もちの大きなハサミを手に取りシスターミディアが言う。
「これはミサ専用で、胸の骨を切るときに使うの。とういうか砕くときって言うのかな」
と言いながら、クレッセントの腹部の上の胸骨から喉元に向かって胸の中央をなぞり上げる。
「この骨がなかなか切れないのよ。こんな大きなハサミでないとね」
それを聞いて、クレッセントは恐怖に打ち震える。
「ミサの前には、途中で粗相をしないようにお尻の穴とおしっこの穴にはプラグをはめるのよ」
カチン!
「あっ!」
後ろの穴を指でさぐりあて、仰け反るクレッセントを横目に、シスターミディアは手馴れた手つきで意図も簡単にアナルプラグを装着した。
「このプラグは鍵付きになっていて、この鍵がないと外すことも用をたすこともできないのよ」
内部で扇が開きプラグが抜けなくなる仕組みなのだが、この扇を開くためにひねる棒がプラグから抜けるようになっており、これが鍵となっているようだ。
また先の細い管が尿道に通され、その違和感に大きく喘いだのも束の間、あっという間に尿道管も装着されてしまった。
これから自分に訪れる運命を予測し、真っ青になるクレッセント。

「ミサは一週間かけて行われるのよ。まずは全身に香料を塗りつけるのよ」
クレッセントの頭の上には、各種包丁やナタ、ハサミといった調理道具が置いてあり、その後ろには肉を焼くコンロと鉄板がある。

風味の良い香料の香り。
晩餐会とも称されたミサ。
そして周りの調理台や調理道具。
もう、クレッセントは失神寸前。

「目を開けていられない娘には、この器具を目にはめるのよ。
 そうすると目を閉じれなくなるの。
 それから顔を固定してしまえば、正面の鏡を常に見ていられるわ」
と言って、シスターミディアが手にとった器具はバネの付いた開眼具。
目の上蓋と下蓋に器具の一部を差込み、バネの力で強制的に目を開く装置だ。
「自分の変わりゆく姿、自分の身体がどうなっていくのか、最後まで見ることができるのよ」

「まずは右から。初日のお昼は右腕の肘から下。夜は右脚の膝から下よ。その時はこっちを使うの」
刃の部分が真っ黒に染まった巨大なノコギリを見せ付ける。
「ミサに使うお道具には特別な清めが施してあって、血があまり出ないようになっているの。でないと一週間もたないでしょう」

クレッセントの頭に信じられない光景が浮かぶ。
全裸の少女が巨大な円卓に両手両脚を大きく広げ縛り付けられている
泣き叫ぶその少女を犯しまくるシスター。
別のシスターがそのノコギリを持って少女に近づいてくる。

「2日目は同じように左を」
と言って、クレッセントの左腕の肘と膝に手刀をあてる。
「3日目のお昼には右上腕部、夜は右の太もも。4日目は同じように左側よ」

ノコギリを持ったシスターは、真っ白な少女の肘の上で真っ黒な巨大なノコギリを引き、真っ赤に染め上げた。
少女の悲痛な絶叫が拷問部屋に響き渡る。

「あ・ぁぁぁぁ・・・と、とても怖いわ。お・お願い、怖いこと言わないで・・・お願いよ」
シスターミディアの言葉と頭に浮かぶイメージでクレッセントは震え上がり、真っ青になっている。
「手足は終わったから、いよいよ胴体よ。ここからは、これを使うの」
片手用の太く鋭いハサミを見せ付ける。思わず目をそむけるクレッセント。
「5日目は、肋骨に沿って下側。お腹の部分よ。お昼に右側、夜に左側」
シスターミディアが指先でクレッセントのお腹の部分をなぞりあげる。
「お願い、もうやめて。怖い話はしないで・・・」
泣きながら嘆願するクレッセント。
「そして6日目は胸よ。そろそろ呼吸が心配になってくるから、こんな管を喉の奥に挿入して空気を外から出し入れしながら最終日を迎えるのよ」
手でポンプをつぶしたり膨らませたりしながら、人口呼吸器を見せつける。
「お・お願い・・・シスターマティアスを呼んで・・・お、お願いします」
ミディアは無視して続ける。
「最終日は内臓よ。お昼はお腹の部分を、そして夜にはいよいよこの大きなハサミを使うのよ。
 胸の骨をこの大きなハサミで砕きながら切り取って・・・そして心の臓を」

「あらっ?」
クレッセントはすでに失神してしまっていた。

「ふふふ、ちょっと刺激が強すぎたかしら^^
 かなりリアルなイメージを送ったからね・・・」

----------

「ご苦労、リコ。次、アンリの探知所見」
「はい、リングホルン。戦闘に関しては、ほぼリコと同じですが・・・
 オーランド神父の残留思念が、戦闘後になって初めて感知できました。
 私の探知能力の未熟さ所以かもしれませんが、個人的にはとても気になるところです」
「それは、戦闘中の白い物体があまりにも大きな思念体だったから、それ以外のものは感知し辛かったのかもしれないわね」
ベジネイトがフォローを入れる。
「ん〜、オーランド神父がな・・・」リングホルンが難しい顔でつぶやく。
「それに関して、私も少し気になることがあるんですが・・・」
「ん〜? 言ってみろ、リコ」
「そ・それが・・・言っていいものかどうか・・・」
「リコ、貴方には報告義務があるのよ。言っていいかどうかなんて、おかしくない?」
「そう、なんですが・・・
 その俗に言うバスター間のスーパーウエポン協定に抵触するおそれがあるので、はっきりは申し上げられませんが・・・」
「ん? いや・・・さしさわりがない範囲で是非教えて欲しい。リコ」
「はい。その、教会内にクレスの残留思念が、一切探知できませんでした」
「なに、それ? 相手の存在や思念が大きすぎて探知できなかっただけじゃないの?」
「ジャミングの痕跡は?」
真剣な顔でリングホルンが尋ねる。
「それも、全く感知できませんでした」
「アンリは?」
「・・・協定に抵触するおそれがあるので、申し訳ありません」
「どういうこと?探知できなかったことがそんなに重要なの?」
「ベジネイト、君が言うようにミッションにはあまり関係ないんだ。
 ただ1人のハンターとして、また今回のチームのリーダーとしてはとても貴重な情報だ」
「巨大な相手の残留思念が溢れている現場で、ランクBの思念を感知できなかったことがですか?」
「本題から外れる話になるので、この話はここで打ち切って本題にもどってもいいのだが・・・」
「い、いえ、ぜひ聞かせてください。お願いします」
ベジネイトが改まって嘆願する。
リングホルンがうんと頷き、一人一人のメンバーの顔を見ながら話しだす。
「ある分野に秀でて、通常人よりもはるかに高い戦闘能力を持った人間をバスターと称する。
 ハンターもランクA以上は、間違いなくバスターだ。
 我々バスターといわれる人間は、ついついその能力の輝きをバトル系に見出してしまう。
 ランクが低いうちはみんなバトルの特訓をする。
 実戦を生き残るために必要だと思うからだ。
 そしてランクが上がり実戦を経験する。
 その実戦を生き残り、バトルを繰り返すうちに誰もが悟るんだ。
 感知能力がどれだけ大切なのかを」
リングホルンの話に、みんな真剣に聞き耳を立てている。
「同じバトル戦力をもった2つの集団が戦いに臨んだとする。
 Aチームは感知能力が低く、Bチームは感知能力が高かったとする。
 Bチームは先にAチームの動向をとらえ、背後から迫る。
 Aチームは当然探知能力の全てをかけて警戒しているわけだが、Bチームのジャミングにあい敵の接近を探知できない。
 BチームがAチームに向けて矢を放つ。
 攻撃もジャミングされていて、Aチームはその矢が自分達に刺さるまで敵襲に気づかない。
 Aは全滅、Bの圧勝・・・なんて戦闘が出てくる」
「ん〜、よく聞く感知戦というやつですね・・・」
イジルが興味深そうに聞いている。
「AチームとB単体が戦闘になったとする。
 Aチームの感知能力者より、Bの感知能力のほうが高かったとする。
 BはAチームの感知能力者を特定し、背後から迫る。
 Aチームは、BのジャミングでBの接近を探知できない。
 Bはまず、Aチームの感知系を遠距離から攻撃。
 ジャミングのかかった攻撃は成功。
 感知系を失ったAチームは、
 見えない敵からの度重なる遠距離攻撃で全滅」
「ヒュー!」
リコが思わず口笛を吹く。


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