カーン!
カーン!
教会の鐘が鳴る。
マティアスに、会わないと・・・
ゴーン!
い、今のは?
<・・・リ、リセット・・・?>
朦朧としていたクレッセントの目が覚める。
「ルテア!」
ミディアが慌ててルテアを振り返る。
「しまった! 修道院の鐘・・・、聞かれたかも?」
ルテアが不安げに言う。
「たった一度聞かれただけで、悟られるとは思えないわ」
「解析できないようにジャミングもかけてあるけど・・・」
「念のために監視を強化。 今すぐあの娘を探し出しなさい!」
ミディアがキーラと、ニコールに指示する。
「はい、シスターミディア!」
ミディアの部屋を飛び出していく2人。
ゴーン!
初めて聞く鐘の音?
<・・・しなければならないこと・・・?>
マ、マティアスに会わないと・・・
ゴーン!
修道院の鐘?
<・・・go!・・・>
マティアス・・・どこ? 行かないと。
な、なに!?
暗示?
強力な、誘導暗示だ!!
集会室にいかないと・・・
もう、ミーティングの時間だ。
軽く顔を洗って、鏡で髪、顔のチェック。
「な〜んか、ひっでぇ顔だぜ・・・」
独り言を言いながら、まだ寝ぼけ眼のリコが、ふらふらと部屋を出る。
睡眠、足りない!
体力の限界・・・
働きすぎだぜ!!
ミーティング嫌い・・・
薄暗い廊下をミーティングルームに向かう。
途中で、イジルに出会う。
イジルもさえない顔だ。
前にもこんなことがあったぞ。
・・・デジャブーだ。
待てよ、以前にもデジャブーを感じたことがあったな。
確か、あれは・・・
「リコさん、さえない顔ですね?」
「お〜、イジル。それはお互い様だぜ!」
「そうですよねぇ、超過労働ですよねぇ」
「あぁ、その通りだ」
!!!
いきなり、強烈な光が差し込む。
脳天を光で貫かれたような鋭い刺激だ。
ク、クレス?
<右の壁?>
右側の壁を見る。
・・・て、敵襲!!!
壁に赤文字で
<敵襲!!!>
と書かれている。
「イ・イジル、これが読めるか?」
「ん? どこですか? 何も見えませんが・・・」
「えっ? ここだ」
イジルが壁をじっと見つめる。
「特に、何も」
「そ、そうか・・・」
「探させましたが、クレスは部屋にも宿坊内にもいません!」
「こちらも、礼拝堂、各部屋、廊下、塔への階段にもいません!」
「分かったわ、キーラ、ニコール・・・」
「ルテアは?」
「だめだわ・・・探知できない!」
「キーラ、ニコール。貴女たちはもう一度修道院内を、くまなく探してくれる。
私は、これから・・・シスターマティアスに報告します」
真っ青なミディアにルテアが声をかける。
「ミディア。 大丈夫?」
「やっばいわ・・・きっと><」
「私も付いてってあげるわ・・・怖いけど」
「ありがとう、ルテア。でも大丈夫よ。
私のミスだ・・・1人でいくわ」
マティアスの部屋。
腕と乳房を縄できつく絞られ、
のたうち、泣き叫ぶ娘に腰の責め具を容赦なく突きたてるマティアス。
その美しくも、妖艶なマティアスに、ミディアが顔を赤らめる。
「で、探しているの?」
「はい、シスターマティアス。全員で修道院内をくまなく探しています」
「探知は?」
「それが、ルテアの探査も、彼らの結界に阻まれて思うように探知できず・・・」
「この修道院内にも?」
「はい、修道院を含むこのあたり一帯に結界が張られています」
絞り上げられ丸く突き出した娘の乳房を握りつぶす。
部屋中に響き渡る娘の絶叫。
「修道院には結界を張らない約束だし・・・、それにいつもより、早いんじゃないの? 鐘?」
「はい、最近時間がどんどん早まってます」
下半身を娘の血で真っ赤に染めあげたマティアスがベッドからゆっくり立ち上がる。
「わかったわ。 用意して、今から行くわ」
赤く染まる腰や太腿を手のひらで撫で上げ、
身体に塗り込めているようなしぐさがやけに色っぽい。
「はい!」
娘の涙と体液に濡れるマティアスの身体を大きなタオルでさっと拭き、
丈の短いシスターの衣を羽織らせるミディア。
「とにかくすぐに探し出すのよ」
「は、はい」
「手に余るようだったら、無理に捕縛しなくてもいいから。
私が行くまで見張っておきなさい」
「はい!」
<手に余るようだったら? 私が?>
「いけ!」
マティアスが素敵な笑顔でミディアに命じる。
「は・はい。シスターマティアス!」
<やっぱ、マティアスの笑顔は最っ高〜! 子宮がきゅんっ♪となるわぁ>
訪れた時とは大違い、ルンルンでマティアスの部屋を飛び出すミディア。
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